「Facebook広告のターゲティングの精度が高いことは知っているけど、実際にどのようなターゲティングが設定出来るのかが分からない。」
「Facebook広告のターゲティングについて、一覧で内容を知りたい。」
Facebook広告の運用を検討している方の中には、このような感情を抱いている方も少なくないのではないでしょうか?
ご存知の方もいるかもしれませんが、Facebook広告のターゲティング機能は、他のSNS広告と比較しても優秀な仕組みになっており、狙ったユーザーに的確に広告を表示させる仕組みが整っています。
そこで今回は、Facebook広告のターゲティングで設定出来る内容について、一覧でご紹介します。
また、Facebook広告のターゲティングの全容については、【理解すれば簡単!】Facebook広告の「ターゲティング」について!にてご紹介しているので、是非こちらもご覧ください!
Facebook広告のターゲティングは大きく分けて3種類
Facebook広告のターゲティングは、大きく分けて3種類の「オーディエンス設定」から設定することが出来ます。
「オーディエンス設定」とは、ターゲティングを行う際に利用する設定で、細かいターゲティング設定を3つの種類に分けてくれています。
「オーディエンス設定」はそれぞれ、「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」に分かれており、広告配信の目的や種類によって使い分ける必要があります。
本項目では、それぞれのオーディエンスの中から設定するターゲティング設定について、一覧で順番にご紹介していきます。
また、オーディエンス設定については、【細かく解説】初心者でも分かる!Facebookの「オーディエンス」について!にて画像を使用して詳しく説明しているので、是非こちらもご覧ください。
コアオーディエンス
コアオーディエンスでは、ユーザーに関する以下のような基本的な情報をもとにターゲティングを行うことが出来ます。
地域
「地域設定」では、ユーザーに基づく地域を指定してターゲットを絞ることが出来ます。
検索欄をクリックすることで地域名/地図上から自由な範囲で地域を設定することが出来、それと同時に以下の4つの選択肢から地域に基づく設定を行うことが出来ます。
Facebookは、ユーザーの細かい設定と同時に位置情報などのデータを収集することで、上記のような細かい設定を行うことが出来ます。
年齢
「年齢設定」では、ユーザーの年齢について「13歳」〜「65歳以上」までの間で指定することが出来ます。
性別
「性別設定」では、「男性女性両方」、「男性」、「女性」の3種類から性別を指定することが出来ます。
言語
「言語設定」では、ユーザーが使用する言語を設定することが出来、一つの言語の中でもさらに種類がある場合は、より細かく指定することが出来ます。
例えば、英語の場合は「イギリス英語」と「アメリカ英語」、中国語の場合は「中国本土で使用されている中国語」と「台湾で使用されている中国語」など、細かく言語を設定することが出来ます。
詳細ターゲット設定
「詳細ターゲット」の設定では、検索欄に「利用者層」、「興味・関心」、「行動」に関するキーワードを入力してターゲットを絞ることが出来ます。
「詳細ターゲット」では複数のキーワードを設定することが出来、Facebookの広告プラットフォームは、入力されたキーワードをベースにして総合的にターゲットを分析した上で、配信先を選定します。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスでは、自身が所有しているウェブサイトやSNSなどに蓄積されたデータを使用して、過去の訪問者や閲覧者などへのターゲティングを行うことが出来ます。
カスタムオーディエンスで選択できるソースは全部で14種類用意されており、それぞれ設定方法が少しずつ異なります。
順番に解説していきます。
ウェブサイト
Facebookピクセルを利用して、特定のページを訪問したユーザーや購入・問い合わせなどのコンバージョンイベントを起こしたユーザーをターゲットとして設定することが出来ます。
アプリアクティビティ
アプリでのユーザー行動やイベントの情報を元に、関連情報のターゲットとなるユーザーを絞り込みます。
カタログ
商品カタログを閲覧したユーザーや特定の商品に関心を示したユーザーをターゲットに設定できます。
商品カタログとは、オンラインストアやeコマースプラットフォームで使用される商品情報の一覧やデータベースのことを指します。
カスタマーリスト
既存の顧客データ(メールアドレス、電話番号など)をターゲット設定画面にアップロードし、類似した属性を持つユーザーを新規ターゲットに設定出来ます。
オフラインアクティビティ
店舗訪問、電話注文などのオフラインでの顧客行動を元に、情報を分析し、ターゲットとして設定することが出来ます。
動画
過去にFacebookやInstagram上で投稿された動画の視聴者情報を分析し、ターゲットとして設定出来ます。
リード獲得フォーム
Facebookリード獲得広告を配信した際に獲得したリード情報を利用して、ターゲットを設定出来ます。
インスタントエクスペリエンス
Facebookのインスタントエクスペリエンス広告に反応したユーザーをターゲットに設定できます。
インスタントエクスペリエンス広告とは、モバイルデバイス上で広告をクリックした際に、すぐにフルスクリーンの表示されるような広告を指します。
広告フォーマットの種類については、【全11種類を解説!】初心者でも分かる!Facebook広告の種類と特徴についてにて解説しているので、是非こちらもご覧ください。
ARエクスペリエンス
FacebookもしくはインスタグラムのARエクスペリエンスを利用したユーザーをターゲットに設定できます。
ARエクスペリエンス(Augmented Reality Experience)とは、拡張現実(AR)技術を利用して作成されたデジタル体験を指し、過去にこれを利用したユーザーが対象となります。
Facebook上の出品
Facebookマーケットプレイスなどで出品された商品に対して、何かしらのアクションを起こしたユーザーをターゲットに設定できます。
Instagramアカウント
紐付けたInstagramアカウントのプロフィールや投稿、広告に対して何かしらのアクションを起こしたユーザーをターゲットに設定できます。
イベント
Facebookページ上でで開催されたイベントに関心を示したユーザーをターゲットに設定できます。
Facebookページ
Facebookページをフォローしているユーザー、もしくはページ上で何かしらのアクションを起こしたユーザーをターゲットに設定できます。
ショッピング
FacebookやInstagram上で、広告主の商品やサービスに対して何かしらのアクションを起こしたユーザーをターゲットに設定できます。
類似オーディエンス
類似オーディエンスでは、カスタムオーディエンスで設定したターゲットと似た属性を持つ「新規ユーザー」をターゲットとして設定することが出来ます。
具体的には、カスタムオーディエンスでターゲティング設定に利用した「ソース」を選択し、類似オーディエンスに反映させることで、「ソース」によって設定されたターゲットと「類似した特徴を持つアカウント」を新しく絞り出します。
類似した特徴を持つ新規アカウントを設定し、なおかつそれに加えて「地域」を設定することで、より細かなターゲティング設定を行うことが出来ます。
また、類似オーディエンスでターゲティングを行なった新規ユーザーを、「類似度合い」で絞り込むことで、さらに細かなターゲット設定が可能となります。
ターゲット設定は、段階的に行うべき
今回は、各オーディエンスに含まれたターゲット設定について、一覧でご紹介しました。
Facebook広告におけるターゲット設定は、無闇に使い分けるのではなく、目的や目標に沿って設定することが重要です。
また、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスについては、コアオーディエンスで設定した基本的なユーザー情報を基盤に順序立てて利用することで、最大限の効果を発揮させることが出来ます。
今回の内容が、皆様のFacebook広告運用の役に立てば幸いです。