SNSを使って集客を実施している飲食店は今、非常に多く増えています。
無料で手軽に始められ、スピード感を持ちながら取り組めるといった点が評価されているようです。
とはいえ、実際にSNSを始めても「どのようにして運営すればいいか分からない」「集客につながっている手ごたえを感じない」と感じている方が多いと思います。
そこで今回は、SNSを使った集客についてお話しします。
SNSを使って集客をしていきたいと考えている飲食店の方々は必見です。
目次
飲食店とSNS集客・マーケティングとは
飲食店にとって永遠の課題ともいえる集客。
「食べログ」や「ぐるなび」といった口コミ系のグルメサイト(ペイドメディア)は広告費を支払えば一定の効果が期待できていました。
現在は、SNSでの口コミがきっかけで多くの集客に成功した事例(いわゆるバズる)を目に・耳にする機会が増えています。
SNSをどのように使えば有効に集客につながるのでしょうか。
SNSを使った集客では、各SNSの特徴の理解が重要な要素です。
それぞれのSNSの特徴についてお話ししていきます。
SNSの種類とそれぞれの特徴について考える
SNSと一言で表しても実際はいろいろな種類があります。
SNSはそれぞれで得意とする分野や発信方法が大きく異なる点が特徴的ですし、それぞれの特徴をしっかり理解・把握しなければ集客への結びつけは困難です。
今回は、Twitter・Instagram・TikTok・LINE公式アカウントの4つのSNSについての特徴についてお伝えします。
Twitterは2006年の7月からサービスが導入され、2023年2月時点の日本でのアクティブユーザー数は4,500万人※1と息が長いSNSです。
1回のツイート(投稿)の文字数が140文字と、文章の短さも親しみやすさにつながっており、匿名性と気軽にツイート・リツイートが可能な点が評価されています。
拡散性の強さがメリット・デメリットにもなる点に注意が必要です。
過去のツイートが突如掘り起こされ、問題になる事例もあるため、情報管理にはしっかりと注意する必要があります。
Instagramは2010年10月からサービスが導入され、2023年2月時点の日本でのアクティブユーザー数は3,300万人※1とTwitterと同じく息が長いです。
写真や動画などの視覚情報がメインで拡散性が高く、匿名性が維持されています。
ハッシュタグ(#)を付けて商品や情報の検索も可能であり、これにより爆発的に人気を集めてインスタ映えという形で集客につながった事例も多数あります。
また現在のInstagramトレンドは圧倒的にリールです。
リールはTikTok同様、ショート動画を用いて多くのユーザーにリーチすることができます。
また、Instagramにはストーリーと呼ばれる24時間で自動消滅する機能もあり、限定の情報などの発信が可能です。
TikTok
TikTokは2016年9月から―サービスが導入され、2023年2月時点の日本でのアクティブユーザー数は950万人※1です。
そして、近年TikTokは今1番伸び率の良いSNSとして話題になっております。
TikTokと言えば「若年層だけが利用している」と思われがちですが、実は30代の利用率が1番高いのです。
20代:約22%
30代:約23%
40代:約25%
その他:約13%
TikTokは短時間動画がメインで、15秒・60秒・3分の動画の投稿が可能です。
アプリそのものに豊富な動画編集機能が備わっているため、短時間のPR動画の発信などには適しています。
Instagram同様、ハッシュタグ(#)を付けた投稿で商品紹介動画も可能なため、新商品等のアピールへの活用も可能です。
LINE公式アカウント
LINEそのものは2011年6月からサービスが導入され、2023年2月時点の日本でのアクティブユーザー数は9,300万人※1程度で日本一利用されているSNSです。
LINEには法人アカウントに関するサービスが徐々に追加され、複数のサービスが混在している状態でしたが、2019年4月にLINE公式アカウントとして結合されました。
友だち登録をしてくれたユーザーに対し、一斉送信でお得な情報やクーポンの提供ができお店のアピールが手軽にできます。
一斉送信だけではなく、ユーザーとの1対1の会話も可能であり、簡単な応答であればAIを使い自動化も可能です。
Instagram、TikTok、Twitterなどと組み合わせるとより一層効果的な活用が可能となるSNSになります。
SNSを売り上げ・集客につなげるコツ5選
それぞれのSNSの特徴が分かれば、次は有効に活用し、売り上げ・集客につなげていかなくてはなりません。
ここでは、SNSを売り上げ・集客につなげる際に役立つコツを5つお伝えします。
コツ2.ファンづくりを意識した投稿
コツ3.お客様の反応を細かくチェック
コツ4.強みを見定めアピールする
コツ5.直接売り上げにつながる投稿は期待しない
コツ1.目的を絞ってSNSを使おう
目的を絞らず複数のSNSをむやみに使用すると失敗する可能性が高く注意が必要です。
SNSは1日の間に複数回更新したり、決まった時間帯に更新したりと接触回数・頻度・認知度を高める必要があります。
生活の中にSNSが習慣としてしっかり根付いているのであれば、複数のSNSを並行しての活用も有効的ですが、そうでなければすべてが中途半端に終わる可能性が高いです。
どのような方法でアピールしたいかを見定め、使用するSNSを絞るようにしましょう。
コツ2.ファンづくりを意識した投稿
SNSはフォロワー数を確保しなくては売り上げや集客にはつながりません。
フォロワー数を増やすためには、アカウントのファンになってもらう必要があります。
見ていて楽しい・ワクワクするアカウントであれば、フォロワー数は自然と増え、その方々が新たなフォロワーを連れてきてくれるのです。
そのためにも、見ている人がワクワク・楽しくなる、ファンになってくれるような投稿内容を考え投稿を実施する必要があります。
またSNSでファンを増やすためには、以下のことを意識する必要があります。
・コメントにしっかり返信をする
・メンションしてもらえるようなカスタマージャーニー(動線)を構築する
これらを行い、フォロワーをファン化させるように意識して運用することが非常に重要です。
コツ3.お客様の反応を細かくチェック
自分自身で発信する投稿にはどうしても限界があります。
大事になるのは、お客様がお店・商品に対して投稿をした際に見逃さずしっかりとリアクションを返すことです。
自分の投稿にお店が反応しリアクションを返してくれると嬉しくなりますし、人に話す機会も増えます。
また、その方のフォロワーの目にも入り興味を持ってもらえるかもしれません。
お客様とのやりとりが増えるとそれだけ拡散される可能性が高くなるため、お客様の投稿には常にアンテナを貼っておくことが大切です。
コツ4.強みを見定めアピールする
SNSをすでに所持しており一定数のフォロワー数を確保しているものがあれば、それを軸にSNS運用を考えていきます。
SNSをまだ所有していない段階であれば、スタッフの特技に注目しましょう。
写真を撮ることが得意なスタッフがいればInstagramを、こまめに更新することに苦を覚えないのであればTwitterをといった形です。
そのほかLINE公式アカウントを設定し、来店してくれたお客様に登録を呼びかけ、次回使えるお得なクーポンを発信し次回の来店につなげるなども有効的です。
コツ5.直接売り上げにつながる投稿は期待しない
SNSでは直接売り上げにつながるような投稿内容ではなく、商品や製品の魅力、見ている人がワクワク・楽しくなるような投稿をするよう意識しましょう。
安易な値引きの投稿などは継続性がなければ一過性になりますし、大きなインパクトにもつながりづらいです。
既存のお客様や割引情報などはLINE公式アカウントで発信し、それ以外のSNSでお店のPRを実施するなどの使い分けも有効的です。
SNSを使った集客の注意点について
SNSを使った集客・マーケティングは広告費をかけずにお店の宣伝が可能で利用がしやすいです。
ただ、手軽に使える反面、気を付けなければならないポイントがいくつかあります。
SNSを使用する際の注意点についてお話しします。
・炎上時の対応や対策について
炎上リスクを考える
炎上とは、投稿内容が意図した内容とは違う意味で受け取られたり、ふとした投稿が批判を集めたりする状態です。
予期せぬところから炎上が起きる可能性があるため、投稿内容には常に注意し、管理が必要です。
炎上時の対応や対策について
万が一炎上が起きてしまった場合は、きちんと謝罪し事実を説明するようにしましょう。
決して感情的にならず、取り繕って何度も投稿を繰り返すなどは極力避けるようにします。
誠意ある対応を取り、以降は自然に鎮火していくのを待ちます。
飲食店のSNS活用術 まとめ
多くの飲食店が採用しているSNSを使った集客・マーケティングとはどういったものなのか。
初期費用がかからず、実施までの行程も少ないSNS集客ですが、SNSごとの特徴を抑えておく必要があります。
SNSにはいろいろな種類があり、特徴もそれぞれ異なります。
効果・効率的にSNSを使った集客・マーケティングを実践するには特徴を理解し、コツを抑える必要があるのです。
この記事を読み、SNSを使った集客・マーケティングの基礎を身につけてください。
参考URL
※1:WE LOVE SOCIAL