「Facebook広告を運用したいけど、どれくらいお金がかかるのか分からない」
「Facebook広告の費用って、何を基準に決まるのだろう?」
Facebook広告の運用を検討している方の中には、このような悩みを抱いている方も少なくないのではないでしょうか?
全世界で30億人近くにのぼるユーザーが利用しているFacebookは、日本だけでも6000万人近くのユーザーを抱えています。
そんなFacebookでは、様々な広告フォーマットが用意されている上、広告主が費用対効果の高い広告を配信出来る仕組みが整っています。
今回は、Facebook広告の出稿を検討されている方向けに、広告の運用で必要な費用についてご紹介します。
目次
Facebook広告のおおよその目安について
結論から言うと、Facebookの広告費用は、広告主が設定した広告予算に基づいて決定します。
広告主は、1日あたりの広告費用や広告の表示期間、広告の配信地域やターゲット層に合わせて費用を設定出来るため、必要以上の予算を消化しないような仕組みになっています。
とは言え、あまりにも少ない広告費で運用を行っても思うような成果は出ないため、ある程度の予算を設定した上で適切な形で出稿する必要があると言えます。
また、広告費用の目安を知る一つの基準として、1クリックあたりの広告費用が100円〜300円という計算方法もあります。
次回項目以降で、より詳しい計算方法や費用対効果を高める方法についてご紹介していきます。
広告料金が決まる仕組み
まず、広告にかかる費用は主に以下の3つの制度をベースに決められており、「どの制度に沿って費用を決定するのか」については、出稿前の段階で管理画面上で設定することが出来ます。
- インプレッション課金制
- クリック課金制
- 再生課金制
本項目では、それぞれの課金方式について解説します。
インプレッション課金制
インプレッション課金制とは、広告が表示された回数(インプレッション数)に基づいて広告主が費用を支払う仕組みです。
Facebook広告では、1000インプレッション(1000回広告が表示される)ごとに、100円〜400円の費用がかかります。
ただし、この課金方式ではクリック数に関係なく費用が発生するため、クリック単価(CPC)よりも広告のクオリティやターゲット設定の精度が重要となります。
クリック課金制
Facebook広告のクリック課金制は、広告がクリックされた回数に応じて広告主が料金を支払う仕組みです。
つまり、広告が表示される回数や広告を見た人数に関係なく、実際に広告をクリックした人数に対して課金されるようになっています。
1クリックあたりにかかる金額は、広告主が設定した入札価格や競合他社の入札価格によって多少変動がありますが、一般的には100円〜200円とされています。
クリック課金制において重要なことは、クリック率(CTR)です。
クリック率とは、広告が表示された回数に対して実際にクリックされた回数の割合を示す指標で、クリック率が高ければ高いほど、広告の効果も高いと言えます。
また、入札価格の他にも、広告のクオリティや配信設定などもクリック率に影響を与えるため、最適な広告を作成し、適切な配信設定を行うことが重要です。
再生課金制
再生課金制は、動画広告の費用を設定する際に用いられる仕組みです。
設定では、「ThruPlay」と「2秒以上の継続的な再生」の2種類から選択することが出来、出稿の設定画面で管理出来ます。
「ThruPlay」は、動画が15秒以上再生されるたびに課金が発生し(15秒未満の動画は最後まで再生された場合に課金)、長い再生時間が求められる広告に向いています。
また、「2秒以上の継続的な再生」では、2秒以上再生された場合に課金が発生し、再生時間が短い動画広告に向いています。
広告費の計算方法について
Facebook広告の課金制をご紹介したところで、費用の計算方法についても簡潔にご紹介します。
基本的に、広告の費用は達成したいゴールから逆算して考えることが重要です。
例えば、広告を通して20件の成約を獲得したいとします。
目標成約数を20件、広告からの成約率を2%、広告自体のクリック率を4%と仮定すると、広告を25,000人のユーザーに表示させる必要があります。
このような状況で、インプレッション課金制を採用して広告を配信した場合、広告費はおおよそ10,000円かかる計算になります。(インプレッション単価:400円と仮定)
上記の場合は、あくまで計算方法の一例にすぎず、実際にはより多くの費用がかかる可能性も十分にあります。
このように、まず達成したい目標(成約数や売上)を設定し、その値から逆算して広告費用を導き出す方法が最も正確と言えます。
Facebook広告で設定出来るキャンペーン目的について
ここまで、Facebook広告の費用が決まる仕組みについてご紹介してきました。
しかし、これら3つの課金方式が全ての広告フォーマット/構成に対応しているわけではなく、実際には広告キャンペーンで設定する「広告配信の目的」によって設定出来る課金方式が異なります。
まず「インプレッション課金制」については、すべての広告目的に対応しているため、設定する「広告配信の目的」に関わらず選択することが出来ます。
しかし、「クリック課金性」と「再生課金制」はそれぞれ対応している「広告配信の目的」が限られているため注意が必要です。
ちなみに、Facebook広告の管理画面の広告キャンペーンで設定出来る「広告配信の目的」の種類には、以下の6種類あります。
- 認知
- トラフィック
- エンゲージメント
- リード
- アプリの宣伝
- 売上
費用対効果を高める方法について
次に、Facebook広告を運用する過程で、費用対効果を高めるコツについて5つご紹介します。
Facebook広告は、フォーマットの選択や目的の設定によってその費用対効果が大きく異なるものといえ、闇雲に運用しているだけでは無駄にコストがかかってしまいます。
可能な限り少ない予算で、最大限の成果を生み出すためには、本項目でご紹介するコツについて理解しておくことが重要です。
自動入札で設定する
Facebook広告では、入札価格を定める手段に「自動」と「手動」があり、自動入札を設定することで最適な入札金額が自動的に決定されます。
この機能を利用することで、手動で入札金額を設定するよりも効率的に広告を配信し、クリックやコンバージョンの増加につなげることができます。
また、自動入札を利用することで広告運用にかかる時間や手間を削減することもできます。
目的に合わせた設定を行う
Facebook広告の運用において、目的に合わせた設定を行うことは非常に重要です。
目的に合わせた設定を行うことで、広告の配信先や課金方式などが最適化され、広告の効果を最大化することが出来ます。
例えば、ブランド認知度を高めるためには、広告の配信先をより広く設定し、インプレッション課金制を選ぶことが適切です。
その一方で、コンバージョンを増やすためには、ターゲットを絞り込み、クリック課金制を選ぶことが重要と言えるでしょう。
また、先程少し触れた広告キャンペーンで設定する「広告配信の目的」についても、正しいものを選択することでその目的に沿った形で配信設定が最適化されます。
定期的な成果確認
定期的な成果確認も非常に重要なコツの一つです。
広告のパフォーマンスを定期的にチェックすることで、予算の効率的な配分や広告の改善を行うことが出来ます。
広告配信前の段階では気付かなかった要素も、運用した後に競合他者と比較して気が付くことが出来るものもあります。
また、成果確認を怠ると、予算を無駄遣いしてしまったり、目標に届かなかったりするリスクがあるので、運用の成果は必ず確認するようにしましょう。
ABテスト
ABテストは、複数のバリエーションを用意し、それらを比較することで最適な選択肢を見つけ出すための実験的な手法です。
具体的には、広告のデザインやターゲット設定、配信時間などの要素を変えたバリエーションを複数用意し、それぞれの効果を比較することで、より最適な広告を作り上げることができます。
ABテストを行うことで、運用者はデータに基づいた意思決定をすることができ、無駄な広告費の浪費を防ぐことができます。
また、運用における改善点や新しいアイデアを見つけ出すことができるため、広告のパフォーマンスを持続的に改善することができます。
正しいフォーマットを選択する
Facebook広告には、複数のフォーマットがあり、それぞれに適した目的やターゲット層があります。
例えば、商品やサービスを紹介する場合には、写真や動画を使った広告が効果的ですが、Webサイトのトラフィックを増やしたい場合には、リンク先をクリックしてもらうことが目的なので、リンク広告が適しています。
正しいフォーマットを選択することにより、ターゲット層に訴求力のある広告を提供することができ、クリック率の向上や広告費の削減につながります。
プランを立てて運用を開始しよう
今回は、Facebook広告にかかる費用や広告の費用対効果を高める方法についてご紹介しました。
Facebook広告の費用は、適切な方法と準備を行えば、大幅にコストを削減することが出来ます。
また、広告の費用対効果を高めるには、広告自体の質を高めることも重要ですが、それと同時にキャンペーン選択やフォーマット選びも重要です。
Facebook広告の費用について不安を抱いている方は、是非今回の内容を頭に入れて実践してみてください。