昨今では、企業の広報宣伝にSNSを活用するのが当たり前になりました。
数あるSNSの中でも、日本国内ではTwitterを活用する企業が増えています。
手軽に広く認知を集められる一方、常に炎上リスクと隣り合わせの世界でもあります。
企業として、公の存在として発信する以上は、様々な点に注意しなければなりません。
本記事では、企業がツイッターを活用するにあたり、注意すべきポイントなどをまとめております。
ツイッター利用予定の企業や、現在運用中のアカウントを担当する方の参考になれば嬉しいです。
目次
企業がツイッターを利用するメリット
企業がTwitterを活用すると、様々なメリットを得られます。
下記に沿って説明します。
・手軽に企業や製品の宣伝ができる
・拡散性が高いので、認知度が上がりやすい
積極的にツイッターおアカウントを作成し、自社のブランディングに役立てていきましょう。
アクティブユーザーが多い
ツイッターは利用人数が非常に多いSNSの一つです。
こちらのソースによれば、日本国内のアクティブユーザー数はなんと約5,895万人もいるようです(2022年1月時点)。
より多くの人に自社を知ってもらいやすい環境が無料で使えるので、活用しない手はありません。
手軽に企業や製品の宣伝ができる
ツイッターでは、新しい製品の発売日や豆知識の発信など、企業の特色を生かした発信を無料で行えます。
また、費用を投じれば広告も出せるので、フォローされていないアカウントのタイムラインにも表示させることが可能です。
テレビCMや駅広告などより手間なく安価に宣伝ができるため、多くの人に知ってもらいやすいです。
拡散性が高いので、認知度が上がりやすい
ツイッターには他者の発信をフォロワーのタイムラインに表示させるリツイートやいいねといった機能があります。
フォロワー数の多いアカウントがリツイートなどをすれば、瞬く間に発信が拡散され、一気に認知度が上がります。
また、ここ最近はAIの分析によって、フォローしていなくてもおすすめのアカウントとして表示される機能も搭載されています。
認知度が上がれば宣伝効果も増大しますので、効率よく売上アップなどに繋がります。
企業がツイッターで発信する際に意識すべきポイント
せっかく宣伝を兼ねてアカウントを動かすので、効果的な発信をするためのポイントを紹介します。
下記を4つを忘れずに運用に取り組めば、良い結果に繋がってくるでしょう。
・見る人に楽しんでもらえるイメージを持って発信する
・定期的に発信し、ツイートを途切れさせない
・目標を設定し、PDCAサイクルを回しながら運用する
発信の目的やターゲットを明確にする
まずは発信の目的を整理しましょう。
一般的には、製品・サービスの売上や認知度アップを目的にツイッターを活用する企業が多いです。
どのような層に向けて発信していくかも重要なポイントです。
特に売上アップを狙っているのであれば、より具体的なペルソナ(ターゲット像の詳細)設定をおすすめします。
見る人に楽しんでもらえるイメージを持って発信する
ターゲットを絞っているとはいえ、不特定多数に対する発信を行うので、見る人を楽しませる工夫は必須です。
製品の写真や利用シーンの動画をアップすると、具体的なイメージを持ってもらいやすいです。
また、思わず舌を巻くような豆知識を披露すると、ツイートが拡散されて認知度アップに繋がります。
フォロワーを飽きさせない発信を心がけましょう。
定期的に発信し、ツイートを途切れさせない
連載が終わった漫画と同じで、発信がなくなったアカウントはフォロワーの関心を失い、人が離れていきます。
1~2日に1回など、可能な限り継続的かつ定期的に発信していきましょう。
ターゲット層によってSNSを眺める時間帯に偏りがあるので、ターゲット層に合わせて投稿時刻も揃えるとさらにGoodです。
目標を設定し、PDCAサイクルを回しながら運用する
企業アカウントには、売上アップ、フォロワー数の増加、いいね・リツイート数など、様々な目標が設定されています。
これらの結果は全て数字として如実に表れます。
細かく分析すれば改善点も多く見つかるので、こまめにPDCAを回し、運用の精度を上げていきましょう。
企業がツイッターで発信する際に注意すべきポイント
企業がツイッターを活用する上で最も注意しなければならないのが炎上です。
ツイッターにおける炎上とは、企業にとってマイナスとなる発信内容が多数のアカウントに拡散される事態を指します。
一度炎上してしまうと企業のイメージダウンは必至で、取り返しのつかないダメージを負うこともあります。
具体的な事例の前に、どのようなことに注意すれば炎上しにくい運用ができるかを解説します。
アカウントの炎上を避けるには、下記5つのポイントを意識しましょう。
・機密情報を漏洩しない
・過度な交流は避ける
・アンチには反応しない
・センシティブな話題には細心の注意を払う
アカウントを間違えない
運用担当者がプライベート用と間違えて企業用アカウントで発信してしまうことがありますが、絶対に避けてください。
実はこの間違え、結構あります。
日常に関する些細な内容ならともかく、競合他社や自社の悪口などを書いてしまったら大変です。
企業のイメージ毀損に繋がりやすい例の1つですので、毎回どのアカウントでツイートするのかを慎重に確認しましょう。
機密情報を漏洩しない
未公開情報や、お客様・従業員の個人情報に繋がる内容のツイートは絶対に避けましょう。
炎上どころか法令違反になる可能性もあり、思わぬ損害を被ることになります。
上場企業の場合、コンプライアンス違反が表沙汰になると株価にも大きく影響します。
ツイッターアカウントは企業の顔であることを忘れないでください。
過度な交流は避ける
認知度の高い企業アカウントは、フォロワーやそうでない人からのリプライやメッセージを貰いやすいです。
全員を相手にしているとキリがなく、「担当者は暇なのか」と誤解を招く場合もあります。
リプライへの反応は最初の3つまでなど、あらかじめ他者との交流ルールを決めておきましょう。
アンチには反応しない
悲しいことですが、有名になればなるほどアンチの数が多くなります。
発信内容の揚げ足を取ったり、攻撃的な返信をされることもありますが、絶対に反撃や言い合いをしないでください。
他のアンチや野次馬に拡散され、かなり高い確率で炎上します。
ただし、企業や担当者個人に対する誹謗中傷が目に余る場合は、法的措置を取るなど、毅然とした態度を示すのも大切です。
センシティブな話題には細心の注意を払う
性別、宗教、政治など、受け取り手によっては傷ついてしまう内容を含むツイートをする際は慎重に判断してください。
特に男女に関するものは炎上を招きやすいので、客観的な視点を持って発信に臨むのが大切です。
企業がツイッターで炎上した事例7選
最後に、企業がTwitter上で炎上した事例を表にしてお伝えします。
炎上するポイントはやはり性別に関するものや、誰かを傷つけるような表現がきっかけになっているようです。
また、当人の意図とはまったく異なる方向で炎上した事例もあります。
企業のツイートはより多くの人が見ていることを自覚する必要があるでしょう。
玩具メーカー
家電メーカー
広告代理店
旅行代理店
テーマパーク
生理用品メーカー
企業がツイッターを運用する際は恩恵を受けながら注意も必須
今回は、企業がツイッターを利用する際に注意すべきポイントなどを解説しました。
SNS上での炎上のリスクは誰しもが抱えているものです。
しかし、企業がツイッターを正しく、注意深く活用すれば、ビジネスの進歩に大きく貢献してくれます。
押さえるべきポイントをしっかり押さえて、楽しく発信してください。
もし行き詰まったら、SNS運用の専門家に相談されることをおすすめします。