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【2025年最新】Googleのリスティング広告を完全攻略!基礎から応用までプロが解説!

Googleのリスティング広告について詳しく理解したい

自社の商品やサービスがGoogleのリスティング広告と相性が良いのかどうか知りたい

企業の経営層の方、あるいは集客販路の拡大を検討している方の中には、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

Googleのリスティング広告は、一般的に検索連動型広告とも呼ばれており、デジタル広告(ウェブ広告)の中でも王道の集客施策として、数多くの事業者や企業が運用を行っています。

そこで今回は、Googleのリスティング広告について、その仕組みや特徴、具体的な仕組み、知っておくべきポイント等について、網羅的かつ詳しくご紹介していきます。

本記事内では、Google広告についてある程度の理解はあるものの、実際の運用を行うためにより詳細な内容が知りたいという方向けに情報を記載していますが、初心者の方でも十分理解できるよう噛み砕いて丁寧に説明しています。

Googleのリスティング広告にご興味のある方は、ぜひご一読ください。

また、株式会社Live Nowでは、Googleのリスティング広告をはじめとしたデジタル広告全般の運用サポートを行っています。

マーケティング戦略と集客施策を交えたご相談も受け付けているので、お困りの際はぜひ一度ご相談ください。

デジタル広告の運用に関するご相談はこちら

目次

Googleの「リスティング広告」とは?

まずはじめに、Googleのリスティング広告の概要についてご紹介します。

Googleのリスティング広告とは、Googleが提供している広告手法の1種で、Googleの検索エンジン上で検索が行われた際に表示させることができる広告を指します。

以下の画像のように、Googleの検索エンジン上で検索を行うと、キーワードによっては「スポンサー」というマークが付いたウェブサイトが表示されます。

Googleの「リスティング広告」とは?

これが、Googleのリスティング広告です。

ユーザーが検索するであろうキーワードに沿って広告を出稿することができる点が最大の特徴で、購買欲が高い顕在層に向けた広告を表示させることができます。

Googleのリスティング広告の特徴やより詳しい仕組みについては、後ほど改めてご紹介します。

「リスティング広告」はGoogle広告の一種

本記事をご覧の皆様も既にご存知の通り、リスティング広告(検索連動型広告)は、数あるGoogle広告の中の1種です。

Google広告には、他にもディスプレイ広告や動画広告などの広告フォーマットが用意されており、運用開始時にそれぞれ管理画面上で選択することができます。

「リスティング広告」はGoogle広告の一種

これらの広告フォーマットは、扱う商材やターゲット層、マーケティング戦略によって適切なものを選択する必要があります。

それぞれ特徴や強みが異なるため、実際にGoogle広告の運用を検討されている方は、リスティング広告以外の広告フォーマットについてもある程度理解しておくことをオススメします。

Googleの「リスティング広告」の基本

本章では、Googleのリスティング広告の重要な基本知識について、以下の2つに分けてご紹介します。

  1. リスティング広告の掲載場所
  2. リスティング広告の料金形態と費用

掲載場所や料金形態は、ビジネスと広告手法との相性が良いのかを判断する上で非常に重要な要素となるので、ぜひ覚えておいてください。

① リスティング広告の掲載場所

まずは「リスティング広告の掲載場所」についてです。

前章でもご紹介した通り、Googleのリスティング広告は Googleの検索結果画面上における通常のウェブサイトよりも上位部分に表示されます。

とは言え、表示される場所は必ずしも検索結果画面上の上位だけではなく、設定や競合の出稿状況次第では、検索結果画面の最下部に表示されることもあります。

これは、Googleのリスティング広告がオークション制であり、設定金額や広告の質によって適切な配置場所が決定される仕組みが採用されているためです。

Googleのリスティング広告の掲載順位を左右する要素については、後ほど改めてご紹介します。

② リスティング広告の料金形態と費用

2つ目は「リスティング広告の料金形態と費用」についてです。

Googleのリスティング広告では、クリック課金制が採用されています。

クリック課金制とは、広告がクリックされる度に費用が発生する仕組みのことを指し、表示させておくだけの状態では一切費用がかかりません。

クリックされるごとに発生する費用は、広告主が管理画面上で事前に設定することができます。

しかし、上位に表示させるためには競合よりも金額(= クリック単価)を高く設定する必要がある(厳密には、その他の要素も関連している)ため、競合の出稿状況や費用対効果を計算した上で入念に決める必要があります。

また、各キーワードごとにどの程度のクリック単価が必要となるのかについては、Googleが提供している「キーワードプランナー」と呼ばれるツールを使用して事前に調べることが可能です。

「キーワードプランナー」は、Google広告の管理画面上で利用することができるツールなので、既に広告アカウントを所有している方はぜひ一度試してみてください。

Googleの「リスティング広告」の仕組み

ここでは、Googleのリスティング広告の仕組みについて少し詳細に深掘りして解説します。

前述したように、Googleのリスティング広告はユーザーが検索エンジンに入力したキーワードに連動して表示される広告を指し、検索結果画面における上部や下部に表示されます。

広告主は、管理画面上で広告を出稿したいキーワードを選定し、各キーワードごとに入札単価(クリック時に支払う上限額)を設定することで、広告表示における競合とのオークションが自動的に行われる仕組みとなっています。

この時、自社の広告がより上位に表示されるかどうかは、広告主が事前に設定した入札単価に加えて、広告の質やランディングページ(ユーザーが広告をクリックした後に表示されるウェブサイト)との関連性など、複数の要素によって複合的に評価されます。

また、広告として表示させる見出しや説明文は、事前に複数個設定することができ、Googleに組み込まれているAIによって自動的に最適化される仕組みとなっています。

Googleの「リスティング広告」の特徴

次に、Googleのリスティング広告の特徴について、以下の7つをご紹介します。

  1. 顕在層に訴求することができる
  2. キーワードに沿って広告を出稿することができる
  3. 費用対効果の予測を立てることができる
  4. ターゲットを細かく設定することができる
  5. 少額から運用することができる
  6. 即日で配信することができる
  7. キーワードによって費やす金額の幅がある

Googleのリスティング広告の運用を検討している方は、ぜひこれらの特徴について頭に入れておいてください。

① 顕在層に訴求することができる

Googleのリスティング広告の特徴の1つ目は「顕在層に訴求することができる点」です。

Googleのリスティング広告の最大のポイントは、ユーザーが検索するキーワードに沿って広告を出稿することができるという点です。

一般的な広告と言うと、不特定多数の人に見てもらうことが前提である場合が多いですが、Googleのリスティング広告の場合は、ユーザーが特定のキーワードを検索した場合にのみ表示させることが可能となっています。

つまり、少なからず広告の内容に興味を持ったユーザーにのみ広告を表示させることができるのです。

これは、広告主にとって非常に大きなメリットであり、Googleの仕組みを利用することで商品やサービスに一定の興味 / 関心を抱いているユーザーに対して効率的にアプローチすることができるようになっています。

② キーワードに沿って広告を出稿することができる

2つ目は「キーワードに沿って広告を出稿することができる点」です。

Googleのリスティング広告の管理画面上では、各キーワードに沿って広告が表示されるよう、効率的に設定を行うことができるようになっています。

例えば、サプリメントに関連するリスティング広告を運用するケースでは、「サプリメント 美味しい」や「サプリメント おすすめ」など、異なる複数のキーワードで広告を表示させたいと思うでしょう。

この時、Googleの広告管理画面上では、各キーワードを1つずつ設定するのではなく「サプリメント 〇〇」といった具合で、指定したキーワードと組み合わさる複数キーワードで自動で広告を作成 / 表示させることができるのです。

このような仕組みが整っているおかげで、広告主は必要最低限の設定を行うだけで、幅広いキーワードで広告を出稿することができるようになっています。

③ 費用対効果の予測を立てることができる

3つ目は「費用対効果の予測を立てることができる点」です。

Googleのリスティング広告は、他の広告媒体と比較しても、費用対効果の予測が比較的立てやすいと言えます。

前述したように、Googleの広告管理画面には「キーワードプランナー」と呼ばれるサービスが用意されており、各キーワードのおおよその入札単価を調べることができます。

つまり、各キーワードの入札単価を事前に知ることができれば、その後のランディングページにおける成約率を計算することで、費用対効果の予測を立てることができるのです。

広告主にとって、Googleのリスティング広告の費用対効果が合うのかという部分は、集客戦略や施策を選定する上で非常に重要な指標となるので、事前に正確なシミュレーションを立てることができるという点は、大きなメリットと言えるでしょう。

④ ターゲットを細かく設定することができる

4つ目は「ターゲットを細かく設定することができる点」です。

Googleのリスティング広告では、かなり高い精度でターゲティングを行うことができます。

ターゲティングとは、広告を配信する対象者を絞り込むことを指し、特に広告運用において広告の対象とするユーザーを絞り込むことは、費用対効果を高める上で最も重要な取り組みの1つと言えます。

そんなGoogleのリスティング広告におけるターゲティングには、大きく分けて以下のような種類があります。

  • 検索キーワードによるターゲティング
  • 配信設定によるターゲティング
  • ユーザー属性によるターゲティング
  • オーディエンスカテゴリによるターゲティング

特に注目すべきは、ユーザー属性やオーディエンスカテゴリなどといった、ユーザーを対象とした絞り込みです。

Googleは、登録情報やプラットフォーム上でのユーザー行動を分析し、年齢や性別、興味関心などの様々なカテゴリを土台に各ユーザーを分類しています。

そうした膨大かつ正確なデータをもとに行われるターゲティングによって、Googleのリスティング広告では高い費用対効果を得ることができるのです。

⑤ 少額から運用することができる

5つ目は「少額から運用することができる点」です。

Googleのリスティング広告をはじめとするデジタル広告の運用と聞くと、数百万円〜数千万円などの多額のお金が必要になるのではないか、と考える方も多いでしょう。

しかし実際には、数万円〜数十万円規模の広告予算額で運用をスタートする事業者や企業も多く、Googleのプラットフォーム自体には広告の最低額は設けられていません。

つまり、初期段階から多額の予算を費やさずとも、少額での運用によって成果を確認し、徐々に予算額を増やしていくという手法が取れるのです。

とは言え、Googleのリスティング広告に限らず、広告費と成果は一定比例する側面もあるため、大きな成果を求めるのであれば相応の金額を費やす必要があります。

⑥ 即日で配信することができる

6つ目は「即日で配信することができる点」です。

Googleのリスティング広告に限らず、多くのデジタル広告は数時間程度で設定から運用開始までの準備を整えることができます。

また、広告文やキーワードの審査も通常24時間以内に完了するため、即日で配信をスタートさせることが可能となっています。

ただし、場合によっては広告の審査に通常以上の時間がかかる場合もあるため、扱う商材によっては注意が必要である点はあらかじめ覚えておきましょう。

⑦ キーワードによって費やす金額の幅がある

7つ目は「キーワードによって費やす金額の幅がある点」です。

前述したように、Googleのリスティング広告では、キーワードごとにクリック単価が異なります。

人気の高いキーワードや競争の激しい業界などでは、1クリックあたりの金額が数千円になることもある一方で、ニッチかつ競争があまり激しくないようなキーワードでは、数百円程度で出稿することができる場合もあります。

キーワードにおけるクリック単価は、広告予算や費用対効果にも大きく関わる要素であるため、事前にリサーチを重ねた上で入念にキーワードの選定を行う必要があるでしょう。

Googleの「リスティング広告」を構成する要素

本章では、Googleのリスティング広告を構成する要素についてご紹介します。

既にご存知の通り、Googleのリスティング広告は、テキストベースの広告としてGoogleの検索結果画面上に表示されます。

そんなGoogleのリスティング広告は、主に以下の5つの要素で構成されています。

  1. メディアのロゴと名称
  2. リンク先のURL
  3. 広告見出し
  4. 説明文
  5. (広告表示オプション)

Googleの「リスティング広告」を構成する要素

ユーザーは、Googleの検索結果画面上でこれらの要素を総合的に判断した上でクリックするか否かを判断するため、見出しと説明文の関連性はもちろん、必要に応じて広告表示オプションなどもしっかりと追加する必要があります。

広告表示オプションについては、後ほど改めてご紹介します。

Googleの「リスティング広告」の掲載順位を決める要素

ここでは、Googleのリスティング広告の掲載順位を決める要素について、以下の3つをご紹介します。

  1. 品質スコア
  2. 上限クリック単価
  3. 広告表示オプション

Googleのリスティング広告の掲載順位は、管理画面上で設定した広告を評価する指標「広告ランク」によって決められる仕組みとなっており、上記の3つの要素が「広告ランク」を左右する要素となっています。

実際に広告を作成する際は、各要素の質をバランス良く高めることが非常に重要です。

① 品質スコア

Googleのリスティング広告の掲載順位を決める要素 = 広告ランクを決める要素の1つ目は「品質スコア」です。

品質スコアとは、実際にユーザーに表示する広告が適切なものかどうかを評価する指標です。

キーワードを検索するユーザーが求める情報との関連性、かつ有益な情報かどうかによって品質スコアが決まる仕組みとなっています。

そんな品質スコアは、大きく分けて以下の3つの要素で構成されています。

  • 推定クリック率
  • キーワードと広告文の関連性
  • ランディングページの利便性

推定クリック率とは、過去のデータやGoogleの将来予測によって算出されるクリック率のことを指し、キーワードと広告文の関連性も大きく関わっています。

また、ランディングページの利便性という指標では、サイト上に掲載されている情報の信頼性や広告との関連性、ランディングページ自体の読み込み速度なども関係しています。

これらの要素が総合的に判断され、品質スコアが算出され、広告ランクに影響するのです。

ちなみに、品質スコアは広告見出しや広告文を作成する段階で、広告管理画面上でリアルタイムで確認することが可能となっています。

② 上限クリック単価

2つ目は「上限クリック単価」です。

上限クリック単価とは、既に本記事内で何度もご紹介している入札単価のことを指します。(厳密には異なる意味を持ちますが、同様のものと理解していただいて大丈夫です)

つまり、広告の1クリックに対して支払うことができる金額の上限です。

この値が高ければ高いほど、競合の広告に対して有利に戦うことができます。

Googleの運営としても「より高い広告費を消化する広告を優先して表示させたい」という思惑があるのです。

③ 広告表示オプション

3つ目は「広告表示オプション」です。

広告表示オプションとは、通常の広告見出しや広告文に追加情報を付け加えることで、広告の視認性と効果を高めることができる機能を指します。

主な広告表示オプションには、サイトリンク表示や電話番号表示、住所表示、価格表示などがあり、それぞれ広告見出しや広告文の下部に表示される仕組みとなっています。

これらの要素は、広告主の事業体や扱う商材によって適切なものとそうでないものがあるため、適宜判断して追加するか否かを見極める必要があります。

広告表示オプションを追加することは、ユーザーからの視認性と理解度を高める効果があるため、不自然とならない程度に設定することで広告ランクを高めることに繋がります。

Googleの「リスティング広告」を活用するメリット

次に、Googleのリスティング広告を活用するメリットについて、以下の5つをご紹介します。

  1. 購買意欲の高いユーザーに訴求できる
  2. 最低出稿金額が設けられていない
  3. すぐに成果を得ることができる
  4. 配信設定やターゲティングなどの設定項目が豊富
  5. 運用成果の分析がしやすい

Googleのリスティング広告の特徴としてご紹介した内容と一部重複しますが、その他の広告媒体と比較した上で5つに厳選しているので、ぜひ参考にしてみてください。

① 購買意欲の高いユーザーに訴求できる

Googleのリスティング広告を活用するメリットの1つ目は「購買意欲の高いユーザーに訴求できる点」です。

キーワードに沿って広告を出稿し、既に一定の興味 / 関心を持つユーザーに対してアプローチすることができる点は、やはりリスティング広告の最大のメリットです。

Googleのディスプレイ広告やMeta広告(FacebookやInstagramに出稿する広告)と比較すると、視覚的な訴求で劣る面はあるものの、ユーザーの悩みや課題、求めている情報をテキストベースで認識することができるという点は、大きな魅力と言えます。

また、購買に繋がる可能性のあるキーワードを事前にリサーチし、検索ボリューム(ユーザーによって検索される回数)や関連するキーワードを知ることができるGoogleのツールが用意されている点も、広告効果を最大化させるための大きな手助けとなっています。

② 最低出稿金額が設けられていない

2つ目は「最低出稿金額が設けられていない点」です。

前述したように、Googleのリスティング広告には最低出稿金額が設定されていません。

そのため、数万円程度の少額予算で運用を開始し、実際に成果が出るのかどうかについて確認することが可能です。

また、広告の予算設定や配信設定、入札単価の変更などもすぐに反映させることができるため、適切に管理すれば無駄な予算を最大限省くことができます。

③ すぐに成果を得ることができる

3つ目は「すぐに成果を得ることができる点」です。

前述したように、Googleのリスティング広告の設定は早ければ1〜2時間程度、遅くとも数時間以内には完了させることができます。

そのため、即日で配信を開始し、適切な広告を出稿することができていれば、直ちに成約を獲得することができます。

Googleのリスティング広告をはじめとしたデジタル広告の運用は、世の中に存在する数あるマーケティング施策の中でも、即効性が非常に高い施策と言えるでしょう。

④ 配信設定やターゲティングなどの設定項目が豊富

4つ目は「配信設定やターゲティングなどの設定項目が豊富である点」です。

ご存知の通り、Googleは世界最大の検索エンジンプラットフォームであると同時に、関連する様々なサービスを提供しています。

そんなGoogleの検索エンジンは、YahooやBingなどの検索エンジンと比較しても圧倒的なユーザー数を誇っており、現代の検索エンジン界で1強と呼べる存在です。

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つまり、Googleは他の検索エンジンやプラットフォームと比較しても膨大なユーザー数及びそのユーザー情報を抱えており、それらの内容をベースにターゲティングの仕組みが整っているのです。

そのため、他の広告媒体では実現できないようなターゲティングをはじめ、Google独自のシステムによる細かいユーザー分析のおかげで、適切なユーザーへのアプローチが可能となっています。

⑤ 運用成果の分析がしやすい

5つ目は「運用成果の分析がしやすい点」です。

Googleのリスティング広告の管理画面では、日々の運用の成果が数値化された情報をリアルタイムで閲覧することができます。

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インプレッション数(広告の表示回数)やクリック数、成約数、成約率など、あらゆる側面から広告成果が数値化されているため、分析やそれに伴う改善がしやすいというメリットがあります。

また、広告の管理画面上では、数値分析の広告を自由に選択して表示させることができる仕組みも整っているため、各運用者が分析したい数値や指標に合わせてカスタマイズすることができるようになっています。

Googleの「リスティング広告」が適しているケース

ここでは、Googleのリスティング広告が適している具体的なケースについて、以下の4つに厳選してご紹介します。

  1. 顕在層をターゲットとしている場合
  2. 緊急性が高いサービスを扱っている場合
  3. 季節性や期間限定要素が強い商材を扱っている場合
  4. 検索キーワードが容易に想定できる場合

Googleのリスティング広告は、幅広い商品やサービスに適した広告手法です。

しかし、特に本章でご紹介するようなケースはリスティング広告との相性が良いため、これらの事業体で当てはまる場合はぜひ運用を検討してみることをオススメします。

① 顕在層をターゲットとしている場合

Googleのリスティング広告が適している具体的なケースの1つ目は「顕在層をターゲットとしている場合」です。

既に何度もご紹介している通り、キーワードに沿って広告を表示させることができる仕組みは、顕在層にアプローチする上で最大の魅力と言えます。

Googleのリスティング広告では、検索キーワードに沿って広告見出しや広告文も自由にカスタマイズすることができるため、ほぼ確実にユーザーが興味を抱くようなテキストを作り上げることができます。

商品やサービスを求める顧客の悩みがある程度明確になっている、具体的なニーズが把握できている、という場合は、Googleのリスティング広告によって大きな成果を生み出すことができるでしょう。

② 緊急性が高いサービスを扱っている場合

2つ目は「緊急性が高いサービスを扱っている場合」です。

自宅の水トラブルや鍵交換、健康に関連するような悩みは、ユーザーにとって緊急性が高く、すぐに解決したいという心理が働く領域です。

そのため、緊急性を伴う課題を解決するような商品やサービスを提供している場合は、Googleのリスティング広告を運用することで高い成果を得ることができます。

一般的に成約までの壁となる「他社との価格の比較」や「情報収集」といった段階も省略されることが多いため、解決できることを主張するような訴求を行うことで、成約率を大いにアップさせることができるでしょう。

③ 季節性や期間限定要素が強い商材を扱っている場合

3つ目は「季節性や期間限定要素が強い商材を扱っている場合」です。

花見シーズンの弁当の予約、夏祭りの浴衣レンタル、年末の大掃除サービスなど、特定の時期に需要が集中するような商品やサービスは、リスティング広告での訴求と相性が良いと言えます。

広告による訴求では、ユーザーに対して「自分ごと」と認識してもらうことが重要であり、季節性や期間限定要素を含む訴求はこれを促進させる効果があるのです。

検索キーワードの需要と時期ごとの変動は、先ほどご紹介した「キーワードプランナー」でも確認することができるため、事前に予測と分析を行うことも可能です。

④ 検索キーワードが容易に想定できる場合

4つ目は「検索キーワードが容易に想定できる場合」です。

商品名や業界用語、トレンドに沿ったキーワードなど、商品やサービスに対するユーザーの検索キーワードが容易に想定できる場合も、リスティング広告による高い成果が期待できます。

一般的に、Googleなどの検索エンジン上の検索においては、検索キーワードが細かければ細かいほど、ユーザーが具体的な課題を持っている傾向にあります。

そのため、商品やサービスに沿ったより具体的なキーワードが想定できる場合は、その分購買意欲の高いユーザーにアプローチすることができる可能性が高まるため、その分成果にも繋がりやすくなるのです。

Googleの「リスティング広告」の始め方と運用手順

本章では、Googleのリスティング広告の始め方と運用手順について、以下の6つのステップに分けてご紹介します。

  1. Google広告のアカウント作成
  2. キャンペーンの設定 / 作成
  3. 広告グループの設定 / 作成
  4. 広告の設定 / 作成
  5. コンバージョンタグの設定 / 作成
  6. 運用開始

Googleのリスティング広告は、運用開始の準備までに整えなければならない項目がいくつかあり、一部複雑な部分もあります。

しかし、Googleのリスティング広告における費用対効果を最大化させるためには、運用戦略に基づいた適切な事前設定と準備が不可欠です。

正しい顧客を適切に獲得するためにも、初期構築と事前設定は入念に取り組むことをオススメします。

本章では、画像を用いながら初心者の方でも理解できるよう分かりやすく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

① Google広告のアカウント作成

まずは、Google広告のアカウントを作成します。

Google広告のトップページにアクセスし「新しいGoogle広告アカウントの作成」を選択します。

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② キャンペーンの設定 / 作成

次にキャンペーンの設定と作成を行います。

ここで、Google広告アカウントにおける内部の仕組み(枠組みの構成)についてご紹介します。

Google広告アカウントの内部には、いくつか枠組みが存在し、複数の商品やサービスを効率的に運用することができるような仕組みとなっています。

具体的には、以下のようなイメージです。

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Google広告のアカウントの内部には、最も大きな枠組みとして「キャンペーン」が存在し、その下層に「広告グループ」や「広告」が存在します。

これらの枠組みは、それぞれ運用目的やフォーマット、ターゲティングなどの設定を効率的に行うために存在しており、それぞれの階層で設定できる内容や項目が異なります。

その中で最も大きな枠組みとなるのが「キャンペーン」と呼ばれるものです。

キャンペーンでは、Google広告の運用目的や目標とする指標などを設定することができます。

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運用するGoogle広告の中で「リスティング広告」を選択するのも、このキャンペーン設定のタイミングです。

キャンペーン作成時には、広告フォーマットや運用目的の他にも、以下のような設定を行うことができますが、この辺りは一旦仮で設定してしまって大丈夫です。

  • キーワードや広告文の設定
  • 入札戦略の設定
  • 予算の設定
  • 支払い情報の設定

全ての項目を設定し、管理画面が表示されたら、キャンペーン作成の段階は完了です。

③ 広告グループの設定 / 作成

次は、広告グループの設定と作成です。

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ここでは、主にキーワードの設定を行います。

ここでいうキーワードとは「広告を表示させたいユーザーが検索するであろうキーワード」のことを指し、広告グループ内で設定したキーワードに沿って広告が表示されるようになります。

④ 広告の設定 / 作成

広告キャンペーンの中に広告グループを作成することができたら、広告の設定と作成を行います。

広告の設定と作成では、以下の内容を設定することができます。

  • 広告から遷移するウェブサイト(ランディングページ等)
  • 表示するURLの文言
  • 広告の見出し
  • 広告の説明文
  • 広告の補足として表示させる画像
  • 広告として表示させるロゴ
  • 広告表示オプション

これらの設定は、内容を入力した段階で画面右側でプレビューとして常に確認することができるので、実際にどのようにして広告が表示されるのかを閲覧することができます。

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また、「広告の有効性」として設定内容の評価も表示される仕組みとなっており、設定した内容がGoogleによってどの程度高く評価されているのかを確認することができます。

これが、先ほどご紹介した「広告ランク」と呼ばれる部分です。

⑤ コンバージョンタグの設定

最後に、コンバージョンタグの設定を行います。

コンバージョンタグとは、Googleのリスティング広告を運用する際に「成約」を計測するための仕組みです。

Googleのリスティング広告では、ユーザーからの成約(コンバージョン)ポイントとして、商品の購入や資料ダウンロード、問い合わせの完了などの項目を設定する必要があります。

コンバージョンタグが適切に設定できていれば、Googleのリスティング広告を運用したことによる成約数や成約率などの指標が計算できるようになります。

これらの指標は、広告の運用状況の進捗や改善などの分析を行う上で不可欠なものなので、実際に運用を開始する前にしっかりと設定しておく必要があります。

コンバージョンタグの設定は、Googleタグマネージャーと呼ばれるサービスを利用して行いますが、具体的な方法を解説するとかなりのボリュームとなってしまうため、ここでは割愛させていただきます。

⑥ 運用開始

ここまでの設定が全て完了したら、いよいよ運用を開始することができます。

広告は、事前に設定した内容をもとに運用が開始されますが、運用成果を都度確認しながら細かい修正を加えていくことが重要となります。

特に設定するキーワードについては、常にユーザーの検索語句や競合のキーワードを注視しながら改善することがポイントであり、より成約率の高いキーワードを見つけていくことが、Googleのリスティング広告の成功を左右する要素になります。

Googleのリスティング広告のキーワード設定については、次章以降で改めてご紹介するので、ぜひそちらの内容も参考にしてみてください。

Googleの「リスティング広告」を運用する際の注意点とコツ

ここでは、Googleのリスティング広告を運用する際の注意点とコツについて、以下の6つに厳選してご紹介します。

  1. 成約見込みの高いキーワードを見極めること
  2. 可能な設定は徹底的に設定すること
  3. 広告の審査基準を理解しておくこと
  4. 目標CPAやCPOを設定しておくこと
  5. 定期的に分析と改善を行うこと
  6. 競合の配信状況をリサーチすること

これらの内容を理解しているのといないのとでは、Googleのリスティング広告の成果が大きく異なるため、ぜひこれらの点は覚えておいてください。

① 成約見込みの高いキーワードを見極めること

Googleのリスティング広告を運用する際の注意点とコツの1つ目は「成約見込みの高いキーワードを見極めること」です。

Googleのリスティング広告の成果を左右する要素はいくつかありますが、その中でも最も重要なのが「成約率の高いキーワードを見つけることができるかどうか」です。

広告を表示させる範囲をキーワードによって設定することができるGoogleのリスティング広告では、以下の3種類の設定方法によって広告を出稿するキーワードを指定することができます。

  • 完全一致:指定したキーワードと完全に一致したキーワード
  • フレーズ一致:指定したキーワードを含むフレーズ全般
  • インテントマッチ(旧:部分一致):指定したキーワードと類似する幅広いキーワード

運用初期の段階では、クリック率や成約率の高いキーワードを見つける必要があるため、インテントマッチによって関連する幅広いキーワードで出稿を試みる手法が一般的です。

その中で、ユーザーからの反応率が高いキーワードを洗い出し、徐々にフレーズ一致や完全一致のキーワードとして広告を表示させるようにします。

そのため、必ずしも運用初期の段階からすぐに高い成果を出すことができる訳ではなく、少しずつ調整や修正を加えて運用成果を改善していく、というイメージになります。

② 可能な設定は徹底的に設定すること

2つ目は「可能な設定は徹底的に設定すること」です。

Googleのリスティング広告には、キーワードの設定からターゲットの設定、広告の表示に関する設定など、様々な設定項目が用意されています。

ここでは 詳細な設定項目は割愛しますが、実際に管理画面上で用意されている設定項目には一つひとつ意味があり、適切に設定することで運用成果を高めることができるものばかりです。

無論、広告運用の始めたての頃から全ての設定項目を把握しておく必要はありませんが、理解している設定項目が多ければ多いほど運用の質が上がるという感覚は持っておくことをオススメします。

Googleのリスティング広告を運用する上で最低限知っておくべき設定項目については、後ほど改めてご紹介します。

③ 広告の審査基準を理解しておくこと

3つ目は「広告の審査基準を理解しておくこと」です。

リスティング広告に限った話ではありませんが、Googleの広告プラットフォームには広告ポリシーというものが掲げられており、ポリシーに反した不適切なコンテンツは広告として運用することができない仕組みとなっています。

そんなGoogleの広告ポリシーには、以下のような記載があります。

  • 禁止コンテンツ:偽造品や危険な商品、不正行為を助長する商品などの掲載の禁止
  • 禁止行為:広告ネットワークの不正利用やデータの収集および使用、不実表示の禁止
  • 制限付きコンテンツと機能:性的コンテンツやアルコール、ギャンブル、著作権を侵害する等のコンテンツの禁止

Googleの公式が発表している広告ポリシーについてより詳しく知りたいという方は、ぜひ「Googleの広告ポリシー」をみて見てください。

広告ポリシーに反する広告を作成してしまうと、審査に引っ掛かり広告を表示することができなかったり、最悪の場合アカウントの制限がかかってしまう可能性もあるため、十分に注意する必要があります。

④ 目標CPAやCPOを設定しておくこと

4つ目は「目標CPAやCPOを設定しておくこと」です。

広告運用を行う際は、商品やサービスを販売する金額と広告費にかける予算などを計算し、採算が合うのかどうかを判断する必要があります。

つまり、商品やサービスを販売する金額に対して、どの程度まで広告予算をかけることができるのか、あるいは1件あたりの成約を獲得するのにどの程度のお金をかけることができるのか、という基準値を知る必要があるのです。

例えば、1つあたり5,000円の商品を販売する場合、1件あたりの成約を獲得するのに7,000円の広告費用を費やしてしまうと、採算が合わず赤字となってしまいます。

1つあたり5,000円の商品を販売する場合であれば、利益を出すためには1件あたりの成約を5,000円未満で獲得する必要があるのです。(※ 諸経費は考えないものとする)

この時、あらかじめ設定しておく必要があるのが「顧客獲得単価」と呼ばれるCPA(Cost Per Action)やCPO(Cost Per Order)といった指標です。

これらの指標は、広告運用を行う過程で管理画面上で確認することができるため、あらかじめ設定しておいた「目標CPA」や「目標CPO」と常に比較することで、運用成果が順調なのか、あるいは大幅に改善する必要があるのかを判断することができます。

また、実際に「目標CPA」や「目標CPO」を算出する際は、商品やサービスの価格以外にも、諸経費についても考慮する必要があるでしょう。

CPAやCPOについては、次章でより詳しくご紹介します。

⑤ 定期的に分析と改善を行うこと

5つ目は「定期的に分析と改善を行うこと」です。

既に何度かご紹介している通り、Googleのリスティング広告の運用成果を高めていくためには、定期的な分析と改善が欠かせません。

常に運用成果を確認し、ユーザーからの反応が良いキーワードの関連表現を考えたり、新しいターゲット層を模索したりと、あらゆる側面からテコ入れをしていく必要があります。

先ほどお伝えした通り、Googleのリスティング広告には様々な設定項目が用意されているため、理論的に言えばその分だけ分析と改善の余地があるということです。

これは、単に自社としての運用成果を高めるという目的もありますが、競合他社の運用に勝ち続ける必要があるという理由もあります。

なぜなら、競合他社も当然のように分析と改善を続けているからです。

特定の市場に対して極端に競合が少ない状態であれば、多少運用を放置しても一定の顧客を獲得し続けることができるかもしれませんが、対象とするユーザーの獲得競争がある限り、定期的な分析と改善によって常に競合優位性を保ち続ける意識が重要なのです。

⑥ 競合の配信状況をリサーチすること

6つ目は「競合の配信状況をリサーチすること」です。

「定期的に分析と改善を行うこと」とも一部内容が重複しますが、競合他社がどのように広告運用を行っているのかという視点は、常に持っておくべきものです。

競合他社が出稿しているキーワード、表現や言い回し、はたまた 広告に紐づけているランディングページの内容など、競合から学ぶことができる点は多くあります。

Googleのリスティング広告に限らず、広告運用の目的は顧客を獲得することと同時に競合他社に勝ち続けることでもあるため、他社のリサーチとそれに伴う分析は欠かせません。

Googleの「リスティング広告」の成果を測定する際の指標

ここでは、Googleのリスティング広告の成果を測定する際の指標について、以下の4つに厳選してご紹介します。

  1. 成約率(CVR)/ 成約数(CV)
  2. 成約単価(CPA)
  3. 顧客獲得単価(CPO)
  4. 費用対効果(ROAS)

Googleのリスティング広告を運用する際は、これらの指標を頭に入れておかなければ、期待する成果を出すことが難しくなってしまうため、あらかじめ社内で話し合う等して決めておくと良いでしょう。

① 成約数(CV)/ 成約率(CVR)

Googleのリスティング広告の成果を測定する際の指標の1つ目は「成約数(CV)/ 成約率(CVR)」です。

成約数(CV)や成約率(CVR)は、Googleのリスティング広告の成果を判断する上で最も重要な指標の1つです。

そんな成約数(CV)や成約率(CVR)の定義は、以下のようになっています。

  • 成約数(CV):広告運用によって獲得できたユーザーからの成約の数
  • 成約率(CVR):広告のクリック数に対する、ユーザーからの成約の数の割合(計算式は、成約率 = 成約数 / クリック数 × 100)

成約数(CV)は、広告費によって目標とする値が大きく異なるため、次にご紹介する「CPA」とのバランスを見ながら設定しておく必要があります。

また、成約率(CVR)は、主にランディングページ上で計測される指標であり、ランディングページの質や構成はもちろん、ランディングページの広告との関連性やターゲットとの相性によっても変化する数値であるため、改善を行う際は様々なアプローチ方法が考えられます。

② 成約単価(CPA)

2つ目は「成約単価(CPA)」です。

成約単価(CPA)とは、広告運用によって獲得した成約1件あたりに費やした費用のことを指します。

つまり、広告運用による成約地点が「資料請求」や「問い合わせ」とする場合であれば、1件の「資料請求」や「問い合わせ」を獲得するのに費やしたトータルのお金を「成約単価(CPA)」と呼びます。

計算式は、成約単価(CPA)= 広告費総額 / 成約数 となります。

③ 顧客獲得単価(CPO)

3つ目は「顧客獲得単価(CPO)」です。

顧客獲得単価(CPO)は、成約単価(CPA)と少し似ていますが、顧客獲得という点で成約よりも上位の表現になります。

つまり、成約(「資料請求」や「問い合わせ」)から、さらに実際の契約や申し込みに繋がった成果地点のことを「顧客獲得」と表現しているのです。

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計算式は、成約単価(CPA)= 広告費総額 / 成約数 となります。

実際に契約や申し込みに辿り着いたユーザーの数は、成約したユーザーの数からさらに絞られるため、顧客獲得単価(CPO)は成約単価(CPA)よりも値が大きくなります。

④ 費用対効果(ROAS)

4つ目は「費用対効果(ROAS)」です。

費用対効果(ROAS = Return On Advertising Spend)とは、広告費用に対する売上の比率のことを指します。

例えば、広告費用1,000円に対して2,000円の売上があった場合は、ROASが200%となる計算です。

ROASの目標値は企業や事業者、扱っている商品やサービスによって異なりますが、1つの基準としては「ROASが100%を越えているかどうか」という部分が重要です。

つまり、広告運用によって損失が出ていないか、ということです。

ROASが100%を下回っている場合は、売上以上に広告費がかかっていることを意味するため、ただちに運用体制等を改善する必要があります。

また、目標とするROASについては、既存のマーケティング戦略による成果と比較した上で決めるという方法が最も論理的と言えるでしょう。

Googleの「リスティング広告」の知っておくべき設定項目

本項目では、Googleのリスティング広告の知っておくべき設定項目について、以下の7つに厳選してご紹介します。

  1. アカウント設定について
  2. キャンペーン設定(配信設定)について
  3. ターゲティング設定について
  4. 広告設定について
  5. 広告表示オプションの設定について
  6. キーワード設定について
  7. コンバージョンタグの設定について

これらの設定は、Googleのリスティング広告の運用を行う上で必ず知っておくべき項目であり、運用前の段階で必ず目にするものでもあります。

まずはこれらの設定の概要について理解し、各項目でどのような設定をすることができるのかを頭に入れておくことをオススメします。

① アカウント設定について

Googleのリスティング広告の知っておくべき設定項目の1つ目は「アカウント設定について」です。

アカウント設定は、Googleのリスティング広告を始める際に最初に設定する必要がある部分で、初期設定とも呼ばれています。

アカウント設定では、店舗名(事業名)や住所などの情報から、宣伝したいコンテンツ(ウェブサイトやランディングページ)、クレジットカード等の設定を行います。

また、複数のメンバーで運用を行う場合には、それぞれの役割に応じた権限設定を行い、円滑に管理ができるような体制を作ることが重要です。

とは言え、予算管理や支払いなどの情報については、不特定多数のメンバーが閲覧できる設定にすると危険を伴う場合があるため、限定的な権限付与を行うことが重要です。

② キャンペーン設定(配信設定)について

2つ目は「キャンペーン設定(配信設定)について」です。

キャンペーン設定(配信設定)では、主にどのような広告媒体で運用を行うのかを設定します。

前述した通りに、Googleにはリスティング広告以外にも、動画広告やディスプレイ広告などの他の広告フォーマットも用意されており、キャンペーン設定時に選択することができます。

また、広告運用の目的(目標とするコンバージョン)や目標コンバージョン単価、言語、地域、予算などの設定も、ここで行います。

とは言え、これらの設定は後からいつでも修正することができるため、明確に定まっていない場合は初期の段階では仮として入力しておいて問題ありません。

③ ターゲティング設定について

3つ目は「ターゲティングの設定について」です。

前述した通り、ターゲティングの設定とは、広告管理画面上の様々な設定を行うことで、広告を表示させる対象のユーザーを絞り込むことを指します。

一般的には、ユーザーがGoogle上に登録した情報(年齢や性別など)をもとにターゲティングの設定を行いますが、リスティング広告の場合は出稿するキーワードを選択すること自体もターゲティングの設定になり得ます。

時間や曜日の指定はもちろん、ユーザーに紐付く幅広い情報をもとにターゲットを絞ることができるので、運用成果を上げたい場合はこの部分をしっかりと設定しておく必要があります。

④ 広告設定について

4つ目は「広告設定について」です。

Googleのリスティング広告における広告設定とは、具体的な見出しの内容や説明文、遷移先のURL、広告として表示させるパスなどの設定を指します。

この部分は、広告としてユーザーが最も最初に目にする部分であり、広告をクリックするかしないかを判断する材料となる部分なので、慎重かつ丁寧に設定する必要があります。

テキストベースの広告となるため、内容による広告成果の差や工夫の余地が少ないように思えますが、表現や言い回しを少し変えるだけでクリック率が飛躍的に上がる、ということも少なくないため、ユーザーの心理を分析した上で適切な文言を選ぶことが重要となります。

⑤ 広告表示オプションの設定について

5つ目は「広告表示オプションの設定について」です。

広告表示オプション設定では、サイトリンク表示やコールアウト表示、構造化スニペット表示など、広告の拡張機能を設定することができます。

これらの内容は、追加することで広告の詳細情報を表示させることができるだけでなく、リスティング広告としての視覚的な枠を拡張することにも繋がるため、可能な限り詳しく入力することがポイントとなります。

広告表示オプションの具体的な項目とその内容については、後ほど改めてご紹介します。

⑥ キーワード設定について

6つ目は「キーワード設定について」です。

Googleのリスティング広告におけるキーワード設定とは、ユーザーの検索語句に沿って表示させる広告の出稿範囲を決める非常に重要な部分です。

ご存知の通り、リスティング広告の最大の強みは「キーワードに沿って広告を出稿することができる点」であり、広告を表示させるキーワードを選定することでターゲットとするユーザーを細かく絞り込むことができます。

前述したように、Googleのリスティング広告のキーワード設定には以下の3通りの方法があり、それぞれ特徴が異なります。

  • 完全一致:指定したキーワードと完全に一致したキーワード
  • フレーズ一致:指定したキーワードを含むフレーズ全般
  • インテントマッチ(旧:部分一致):指定したキーワードと類似する幅広いキーワード

それぞれ例を用いてより詳細に説明します。

完全一致のキーワードは、指定したキーワードと完全に一致したキーワードのみで出稿させることができる設定項目で、「サプリメント 男性」という完全一致キーワードを設定した場合は「サプリメント 男性(男性 サプリメント)」というキーワードのみで広告が出稿されます。

一方、フレーズ一致のキーワードの場合は、指定したキーワードを含むキーワード、つまり「サプリメント 男性 オススメ」や「体に良い サプリメント 男性」などのキーワードで広告が表示されます。

また、インテントマッチの場合は、より広い範囲で広告を出稿させることができ、「サプリメント 男性」に関連する幅広いキーワード、「健康サプリ 男性」や「ダイエット 男 食品」など、その範囲はキーワードによって大きく異なります。

先ほどもご説明した通り、Googleのリスティング広告では、ユーザーからの反応率が高いキーワードをいかに早い段階で見つけることができるかがポイントとなります。

そのため、まずは土台となるキーワードをインテントマッチで設定し、関連する幅広いキーワードで出稿し、クリック率や成約率が高いキーワードを見つけることが第一歩となります。

その上で、成果の良いキーワードを完全一致キーワードとして設定し、反応率が高いキーワードを徐々に増やしていくイメージです。

ただし、インテントマッチは、想定以上に幅広いキーワードで広告が表示される可能性があり、中には関連性がかなり低いものも含まれていることがあるため、運用初期の段階では特に注意して管理する必要があります。

⑦ コンバージョンタグの設定について

7つ目は「コンバージョンタグの設定について」です。

コンバージョンタグの設定とは、Googleのリスティング広告を運用する中で、成約を測定するために内部の仕組みを整えることを指します。

Googleのリスティング広告では、広告からランディングページへ遷移したユーザーが実際に成約に至った数をカウントし、成約数として管理画面に反映させる仕組みとなっています。

しかし、コンバージョンタグが設定されていないと計測が正しく行われず、ユーザーからの成約があったのにも関わらず成約数が0件のままとなってしまうのです。

コンバージョンタグの設定は、Googleタグマネージャーと呼ばれるサービスを利用して行いますが、具体的な設定方法については少し複雑であるため、ここでは割愛します。

Googleの「リスティング広告」とSEO対策の違い

ここでは、Googleのリスティング広告とSEO対策の違いについて、その概念と考え方を簡潔にご紹介します。

結論から述べると、Googleのリスティング広告が短期的な集客戦略であるのに対して、SEO対策は中長期的な集客戦略であると言えます。

どちらも、Googleの検索結果画面における上位部分にコンテンツを表示させることで、ユーザーの流入を獲得したいという根底の目的があります。

その点 Google広告の場合は、お金をかけることでそれを短期的に実現させ、SEO対策(及び記事コンテンツの制作)の場合は、コンテンツの質を向上させることでGoogleからの高い評価を受け、長期的にコンテンツの表示順位を上げることを目指します。

つまり、Googleのリスティング広告は、お金をかけることで「本来SEO対策によって上位表示させることにかかる時間」を買っているとも捉えることができるのです。

また、SEO対策は、中長期的な施策である分、一度記事コンテンツを検索結果の上位に表示させてしまえば、定期的に管理し続けることで半永久的にユーザーの流入を獲得できる窓口ともなります。(無論、Googleのアップデートや競合記事の影響は受ける)

その点 リスティング広告の場合は、予算が消化されてしまえば検索結果上位に表示される広告は消えてしまいます。

とは言え、リスティング広告の費用対効果が十分に合えば、最短期間で売上を獲得することができるため、基本的にはどの業界においてもGoogleのリスティング広告は取り組むべきと言えるでしょう。

Googleの「リスティング広告」の広告表示オプションについて

本章では、Googleのリスティング広告の広告表示オプションについて、以下の4つに分けてご紹介します。

  1. サイトリンク表示オプション
  2. コールアウト表示オプション
  3. 構造化スニペット表示オプション
  4. 電話表示オプション

① サイトリンク表示オプション

Googleのリスティング広告の広告表示オプションの1つ目は「サイトリンク表示オプション」です。

サイトリンク表示オプションとは、広告見出しや説明文の下部に追加のリンクを表示することができる機能です。

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通常、リスティング広告ではメインとなる広告見出しに紐付く1件のURLしか設定することができませんが、サイトリンク表示オプションを活用することで複数の遷移先を表示させることができるようになります。

商品ページや企業トップページ、キャンペーンに関するページなど、メインとなる広告見出しに紐付くウェブサイト以外に遷移先を設定したい場合は、必ず活用すべきです。

② コールアウト表示オプション

2つ目は「コールアウト表示オプション」です。

コールアウト表示オプションとは、広告の説明文の下に表示させることができる簡易的なフレーズの文言を指します。

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商品やサービスの特徴、セールスポイント、キャンペーン情報など、簡潔に伝えたいような内容を設定することができ、広告に関連するキーワードを表示させておくようなイメージです。

コールアウト表示オプションは、最大4つまで設定することができるため、広告枠を広げるという意味でも、4つ追加しておくことをオススメします。

③ 構造化スニペット表示オプション

3つ目は「構造化スニペット表示オプション」です。

構造化スニペット表示オプションは、特定のカテゴリの中から商品やサービスの具体的な情報をリスト形式で表示させることができる機能です。

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表示される形としては、コールアウトと似ていますが、構造化スニペットの場合は、特定のカテゴリーに関連する具体的な項目をリスト形式で表示する機能となっています。

表示形式は「カテゴリー名:項目1、項目2、項目3...」となっており、「取扱ブランド:Nike、Adidas、Puma、Under Armour」や「対応エリア:東京、横浜、千葉、埼玉」のような形で表示されます。

④ 電話表示オプション

4つ目は「電話表示オプション」です。

電話表示オプションとは、その名の通り広告に電話番号を表示し、モバイル端末からの直接発信を可能にすることができる機能です。

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広告の下部に電話のマークと一緒に番号が表示され、ユーザーは広告をクリックせずともその番号から直接店舗や会社に問い合わせることができます。

Googleの「リスティング広告」が表示されない原因

次に、Googleのリスティング広告が表示されない原因について、以下の7つをご紹介します。

  1. 支払いの設定が完了していない / 残高不足
  2. 入札単価が低く設定されている
  3. 配信ステータスが一時停止になっている
  4. 広告がGoogleの審査に違反している
  5. その他設定が誤っている
  6. 除外キーワードに設定されている
  7. 広告ランクが低い

Googleのリスティング広告は、様々な設定が伴う分、適切に管理していないと広告が表示されないといったトラブルが起こる場合があります。

Googleのリスティング広告が表示されない際の原因はいくつかありますが、多くの場合は本章でご紹介するケースに当てはまるため、実際に遭遇した際はぜひ参考にしてみてください。

① 支払いの設定が完了していない / 残高不足

Googleのリスティング広告が表示されない原因の1つ目は「支払いの設定が完了していない / 残高不足」です。

当然のことですが、広告を出稿させるための予算が足りていない場合は、広告の配信が自動的に停止します。

このような場合は、アカウント設定で支払い方法の設定を完了させるか、残高を追加することで、広告が表示されるようになるでしょう。

② 入札単価が低く設定されている

2つ目は「入札単価が低く設定されていること」です。

前述したように、Googleのリスティング広告はオークション形式で表示される順位が決定される仕組みとなっているため、設定されている入札単価があまりにも低い場合は広告が表示されなくなってしまいます。

入札単価を設定する際は、キーワードプランナーを利用して対象となるキーワードの入札単価を調べ、競合を上回るような単価設定を行うことが重要です。

③ 配信ステータスが一時停止になっている

3つ目は「配信ステータスが一時停止になっていること」です。

Googleのリスティング広告の管理画面では、作成した広告がその時点から自動的に配信される訳ではなく、配信設定をON/OFFで切り替えることができます。

そのため、キャンペーン設定や広告グループの設定が完了していても、配信ステータスがOFFとなっている場合は、広告が配信されず、表示されない仕組みとなっています。

④ 広告がGoogleの審査に違反している

4つ目は「広告がGoogleの審査に違反していること」です。

本記事でもご紹介した通り、Google広告にはポリシーが掲げられており、その内容に違反するような内容の広告は自動的に表示されなくなることがあります。

特に医薬品や金融商品、アルコール類などの広告は規制が厳しく、仮に一時的に広告が表示されたとしてもすぐに規約違反として停止されてしまう可能性があります。

⑤ その他設定が誤っている

5つ目は「その他設定が誤っていること」です。

Googleのリスティング広告には、地域設定やスケジュール設定、デバイス設定など配信に配信範囲に関わる詳細な設定が数多く用意されており、これらの設定が1つでも間違っていると広告が表示されなくなってしまいます。

例えば、東京都の会社が北海道地域に配信される広告を運用している場合は、東京都からGoogle検索を行っても広告が表示されない、といった具合です。

Googleのリスティング広告の設定を行う際は、細かい部分まで注意して確認し、正しい地域に正しいスケジュールで広告が表示されるよう配慮することが重要です。

⑥ 除外キーワードに設定されている

6つ目は「除外キーワードに設定されていること」です。

除外キーワード設定とは、特定のキーワードで広告が表示されないようにする機能です。

前述したように、Googleのリスティング広告では、ユーザーからの反応率の高いキーワードを見つける必要があるため、初期段階ではインテントマッチを活用して幅広いキーワードで広告を表示させることが一般的です。

しかし、この時本来表示させる必要の無いようなキーワードでも広告が表示されてしまうため、これらのキーワードを除外キーワードとして設定する必要があるのです。

除外キーワードとして設定されてしまうと、いくらクリック率や成約率が高いキーワードでも一切広告が表示されなくなってしまうため、注意して設定する必要があります。

⑦ 広告ランクが低い

7つ目は「広告ランクが低いこと」です。

2つ目の理由と少し類似しますが、競合の広告と比較して広告ランクが低い広告は、オークションに負けてしまい、表示されなくなってしまいます。

入札単価の他にも、品質スコアや広告表示オプションなどを活用して広告ランクを高める工夫が必要です。

Googleの「リスティング広告」に関するよくある質問

最後に、Googleの「リスティング広告」に関するよくある質問について、以下の4つとその回答をご紹介します。

  1. リスティング広告にかける費用は、どのようにして決めるべきですか?
  2. 初心者でもリスティング広告の運用はできますか?
  3. 運用を開始してから、どの程度で成果が出ますか?
  4. デバイスごとの設定は可能ですか?

① リスティング広告にかける費用は、どのようにして決めるべきですか?

リスティング広告にかける広告費用を決める方法にはいくつかありますが、最も一般的なケースは、マーケティング予算から考える方法です。

定められたマーケティング予算を投じることで、どの程度広告運用による成果が見込めるのかを判断することができます。

多くの広告代理店や運用代行業者は、あらかじめ広告運用によるシミュレーションを作成してくれるため、その内容を見て判断してみることをオススメします。

また、広告運用によって獲得したい成約数から必要となる広告費を導き出す方法も王道です。

運用の対象となる商品やサービスに関連するキーワードの入札単価等を調べ、目標とする成約数と掛け合わせることで必要な広告予算を算出します。

とは言え、Googleのリスティング広告では最低限の予算額が設けられていないので、少額から始めて成果を確認し、徐々に予算を増やしていくことも可能です。

② 初心者でもリスティング広告の運用はできますか?

結論から述べると、初心者がリスティング広告のスキルを独学で身に付けることは難しいと言えます。

Googleのリスティング広告を始め、デジタル広告の運用ノウハウに関する情報はインターネット上に五万と掲載されていますが、それでも応用的なスキルや運用における感覚を身に付けることは容易ではありません。

その上、競合となる広告を運用の熟練者が行っているケースも珍しく無いため、相対的に運用スキルで勝ることが難しくなってしまうのです。

Googleのリスティング広告を始めたいけど知識が無い、という場合は広告代理店、あるいは専門知識を持つ方に依頼する方法が得策です。

③ 運用を開始してから、どの程度で成果が出ますか?

Googleのリスティング広告で成果が出るまでの期間は、扱う商材や市況によっても異なりますが、早くて即日で成果を得ることも不可能ではありません。

前述したように、Googleのリスティング広告はアカウント設定から配信まで即日で行うことができるため、その日のうちにユーザーに刺さるようなキーワードや広告を設定することができれば、すぐに成果を体感することができます。

ただし、構築したての広告アカウントでは、安全上の観点から予算が消化されにくいという背景もあるため、初日から数十万〜数百万円などの高額な予算を費やすことは難しいのが現実です。

リスティング広告を始めよう!

いかがでしたでしょうか。

今回は、Googleのリスティング広告について、その仕組みや特徴、知っておくべきポイント、運用を成功させるコツ等について、網羅的かつ詳しくご紹介しました。

冒頭でもご紹介した通り、Googleのリスティング広告はデジタル広告の中でも特に成果を出しやすい広告媒体であり、顕在層へのアプローチが可能であるという点においても、圧倒的に取り組みやすい広告と言えます。

無論、多くの企業や事業者が取り組んでいる分、運用によって成果を出すためには相応の知識とスキルが必要となりますが、正しく運用を行うことで高い確率で成果を出すことができることも事実です。

株式会社Live Nowでは、Googleのリスティング広告の運用に関するご相談、シミュレーションの作成等、お客様のお悩みに沿った最適なご支援を提供しています。

リスティング広告の運用を検討している、その他のデジタル広告やマーケティング施策と比較した上で最適な戦略について相談したいという方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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